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「貴方も結構苦労してるんですねぇ」 マスターに写真を渡しながら、ブーメランパンツ一枚のラプラスが僕に向かって呟いた。…なんでブーメランパンツなんだ… 「どうでもいいけどさあ、お前のそれは何なの?」 マスターも僕と同じことを思っていたらしい。 「趣味です」 さらりと返すラプラス。 「…えぇ?」 マスターが呆れたような声を出すと、ラプラスが続ける。 「ですから、趣味なんですよ。どうですこの肉体美」 「………………死ねばいいのに……………………………」 ポーズをとるラプラスに、蔑むような目でマスターが吐き捨てた。 「ちょっ…それは酷くないですか」 「悪かった悪かった。死ななくてもいいや。…死ぬ価値もないや」 二度目の暴言にうなだれるラプラス。…マスターって結構毒舌家なんだなあ… 「で、頼みなんですが」 雪華綺晶が突然切り出した。ちなみに、彼女も下着姿だ。 「え?勝ったのに?」 「もちろん。脅迫するのは諦めましたが、頼むのは諦めていませんので」 嘯く雪華綺晶。それを聞いたマスターが雪華綺晶に問う。 「…今度は泣き落としとかか?」 「ええ、ここで私が涙ながらに哀願すれば、優しそうな貴方のことです、断れるはずが…」 「…そういうのは秘密にしておいた方がいいぞ」 …金糸雀?いよいよ雪華綺晶のキャラが分からなくなってきた… 「…はっ!?い、今のは忘れてくださいぃ!」 雪華綺晶はあせって、マスターに頼み込む。 「えぇ~」 「忘れてくださいってぇ!」 「ったくもう…で?頼みって何?」 渋りつつも話を聞くことにしたらしいマスター。そんなマスターに、おずおずと話し始める雪華綺晶。 「あの~…できたら私たちも修学旅行に連れてってくれたら嬉しいな~って…」 「蒼、ちょっと待っててくれな。服買ってくるから」 マスターはそういって雪華綺晶の頼みなどなかったかのように外に出ようとする。 「ちょ、ちょっと待ってくださいよ!連れてってくださいって!」 外に出ようとするマスターにすがりついて哀願する雪華綺晶。…もしかしてこれが『泣き落とし』? 「あれ、なんか歩きにくいなあ」 …マスターは相手にしようともしない… 「お、お願いです!連れてってくれるだけでいいですから!迷惑はかけませんからぁ!」 「無理だな。バスはもう定員オーバーだ」 「じゃ、じゃあバスじゃなくていいですから!バスの屋根でもかまいませんからぁぁ!」 「バスの屋根はバスじゃないのか。はじめて知った」 「あうぅぅぅぅ………」 あくまでけんもほろろなマスター。雪華綺晶はついに俯いてしまった。目に涙がたまっている… 「マスター、雪華綺晶がかわいそうだよ…連れてってあげようよ……」 …つい弁護しちゃった…仕方ないよね、なんだかんだ言って妹だもの… 「ぬぅ…蒼星石がそう言うなら」 なぜか、マスターはわりとすんなりと受け入れた。…受け入れるタイミングを失ってたのかな? 「つ、連れてってくれるんですか!?」 「ああ、蒼星石に感謝しろよ?」 「あ、ありがとうございますぅっ!!」 い、いや、そんなに感謝されても困るんだけど…… 「これからは貴方のことをお姉様とy」 「さーくんくん見に行くぞー」 雪華綺晶の不穏な提案を断ち切って、マスターは外へと向かっていく。 「あっ、ラプラスを連れて行かないと…」 「ん?ああ」 マスターはさっきからずっと落ち込んでいるラプラスに声をかけた。 「おい、早く立ち直れよ。さっきのは本気じゃないから」 「え?」 「きらきーがお前も連れてってやれっていうからよ。…し、仕方なくなんだからねっ!勘違いしないでよっ!?」 「…はいっ!」 「ちょwwwそういうイノセンスな目で見るなァァァ!」 …そんな二人の珍妙なやりとりを見て、雪華綺晶が僕に聞いて来た。 「…あの人っていつもあんな感じなんですか?」 「いや…いつもはもっとまともなんだけど……多分、久しぶりの帰郷でハイになってるんじゃないかな」 「…最高に『ハイ!』ってやつなんですね?」 「うん…北海道の気候がよくなじむんじゃないかな」 「…5年前引っ越してからこれほどまでに絶好調のハレバレとした気分はなかったりするんですかねぇ」 「かもね…」 こっちはこっちで妙な会話を繰り広げているような… 「おーい。行かないのかー?」 僕たちが妙な会話を繰り広げていると、既に外に出たマスターが声をかけてきた。 「マスター、僕たちはまだ行けないんだよ?」 「へ?何で?」 …この人は自分がやった事を覚えていないんだろうか… 「「「…服がないからに決まってるでしょ」」」 「サーセンwwwすぐ買ってきますwwwww」 そう言うとマスターは走って行き、本当にすぐに三人分の服を買ってきた。 「サイズ合ってるか分からないけど、まあ大丈夫だろ」 僕たちに買ってきた服を渡しながらマスターは言う。 「わ、すごい!マスター、サイズぴったりだよ!」 「あったりまえだろ、いつも蒼の事ばかり見てるんだから」 「もう…マスターったら…」 ああ、幸せだなあ… そんなことを考えていると、雪華綺晶が困惑顔でマスターに訊ねた。 「あの…じゃあ何で私のは…」 「ん?いや、多分蒼と同じぐらいだろうと思ってさ」 「ああ、そうでしたか…安心しましたよ、私のこともいつも見てるのかと思いました」 さらりと返したマスターに、さき無視された恨みだろうか、とげとげしい言葉をかける雪華綺晶。 しかしマスターも負けてはいない。 「はは、安心しろ。頼まれても見ねぇからよ」 「…ひどいですね…女性にそんなこと言って楽しいんですか?」 「まあ、相手によっては」 「…その相手っていうのは私ですか?」 「ふふ、何言ってんだよ。他に誰もいないだろ?」 「………」 度重なるマスターの毒舌に、雪華綺晶は俯いてしまった…マスター、女の子にはもっと優しくしてあげなよ… 「ところで、何で私の服はこんなに小さいんでしょうかね? そんなことを思っていると、突然、さっきまで黙っていたラプラスが言った。 「あ?ああ、別に何も考えないで買ったからだ。悪いな。…ってか早く『白崎』になれよ」 「はいはい。…これでいいっすかね?」 そう言うと、ラプラスの顔が『白崎さん』の顔になった。…何でこんなに突然言葉遣いが変わるんだろう… 「ん?ああ、いいんじゃねーの」 「…何でそんな適当なの?」 「正直君の事なんてどうでもいいから」 「………」 …どうもさっきからマスターの様子がおかしいので、僕は思い切ってマスターに聞いてみた。 「…マスター、なんかいらいらしてない?どうしたの?」 「いや、いらいらしてなんかいないさ。…ちょっと欲求不満を解消してるだけだ」 …欲求不満? 「さ、さー早くくんくん見に行こーぜー。早く行かないと始まっちゃうぞー」 何の話なのか聞こうと思ったけど、マスターにうまくごまかされてしまった。すると、立ち直ったらしい雪華綺晶が叫ぶ。 「ま、待ってください!私達も行きます!」 「おう、早く来いよ。…二人とも、さっきはごめんな。俺Sだからつい楽しくなっちゃって」 …え? え、S?マスターが? …じゃあやっぱり、僕もそれなりの…あの…『役』をやらないとだめなのかな… 「い、いや、そういうのを蒼に求めてるわけじゃないぞ?さっきはちょっと魔がさしただけであって…」 僕の視線に気づいたらしいマスターは、まずいことを言ったとばかりにあわてて弁明した。 次へ 前へ
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「そろそろ行かないと、間に合わなくなるな」 「うん、早く戻らないと」 しばらくして開演時間が迫ってきたので、僕達はここを出ることにした。 しかし、その時―― トイレの洗面所にあった大きな鏡が水面のように揺れ動いた。 「こりゃあ…」 「nのフィールド…!」 場に緊張が走り、身構える僕達。 そして、そこから出てきたのは―― 「…ここでいいんですね?」 「ええ、あってるはずですよ。…おや?貴方達は…」 ――こともあろうに、雪華綺晶とラプラスの魔のふたりだった。 「…ふるえるぞハートッ!燃えつきるほどヒートォッ!!」 「「「…へ?」」」 マスターが突然叫びだした。このフレーズは… 「おおおおおッ 刻むぞ血液のビートォォッ!!!」 「いや、あの、ちょっと、何です?」 「何!?なんですかこれ!?何でこの人叫んでるんですか!?」 二人とも明らかにうろたえている。まあ当たり前か… サンライトイエローオーバードライブ 「山吹き色の波紋疾走――ッ!!!!」 「ホゲューッ!」 マスターのストレートが綺麗に決まり、吹っ飛んで行くラプラス。そのセリフは違うような… この意味不明な状況が恐ろしいのか、雪華綺晶は彼女らしくもなくおびえている。 「い、いきなり何を!?」 「うるせえ!お前らがこの世にいなければ俺は騙されなかったんだ!死んで詫びろ!!」 滅茶苦茶な理由でラプラスをボコボコにするマスター。 「や、やめなよマスター…二人は何も悪くないんだから…」 「そ、そうです、今回は別に貴方達に危害を加えようとして来たわけではないんですよ」 「蒼星石……気を付けろ!信じるなよこいつの言葉を!」 「いや、ほんとに――」 「こいつはくせえーーッ!ゲロ以下のにおいがプンプンするぜーーーーッ!!こんな策略家には出会ったことがねえほどなァーーーッ! 今回は危害を加えようとして来たわけではないだと?ちがうねッ!!こいつは産まれついての策略家だッ!蒼星石、早えとこ鋏で切り刻んじまいなッ!」 「切り刻んじまいなって…二人がかわいそうでしょ?とりあえず話だけでも聞いてあげようよ」 何で僕は二人を弁護してるんだろう… 「まあ、蒼星石がそう言うなら」 渋々承諾するマスター。 「…えーと、今回は…あのー…」 なぜか口ごもるラプラス。 「…かまいません、教えてあげてください…信じてもらうためですもの」 さっきまで隅でうずくまっていた雪華綺晶が言った。…何を教えるんだ? 「じゃあ言いますが、今回は彼女がくんくんショーを見たいと言っていたから、わざわざ北海道まできたんですよ。貴方達と遭う予定ではなかったんです」 「「…はい?」」 雪華綺晶は顔を真っ赤にして俯いている… 「どうも彼女が貴方の部屋に侵入したとき、DVDを見たそうなんですよ。それきり夢中でして」 がっくりと肩を落とすマスター。 「で、今日この辺でショーがあると聞いて…どうしました?」 「いやあ、まあ、その…」 一拍おいて、マスターが呟いた。 「…とりあえず、電気代払えよ?」 「嫌ですよ、今金欠なんです」 さらりと返すラプラス。 「…槐に給料もらってるだろうが」 「だから、それがもう無いんですよ」 「何に使ったんだ?」 「禁則事項です」 マスターが何度聞いてもラプラスは答えない。本当、何に使ったんだろ… 「そういえば、貴方達はなぜこんなところにいるんですか?」 突然話題を買えるラプラス。よほど給料の使いみちを言いたくないのだろうか。 「修学旅行だよ。蒼星石もドールズも――って、このセリフ今日二回目だな…」 「どんなところに行くんです?」 突然、さっきまで俯いていた雪華綺晶が聞いてきた。…心なしか必死な声色で。 「んぇ?そうだな…洞爺とか、函館とか、小樽とか、札幌とか…」 マスターの説明を聞いていた雪華綺晶の顔が、途端に明るくなる。…何? 「聞きました!?『とうや』『はこだて』『おたる』『さっぽろ』ですよ!?」 「ええ、わかりましたわかりました、わかりましたから頭をシェイクするのはやめてください」 わざわざ洗面台に登ってラプラスの頭を揺さぶる雪華綺晶。 「蒼星石のマスターさん、ちょっと頼みがあるのですが!」 「無理。全然無理。まったく無理。100%無理」 雪華綺晶の頼みを一蹴するマスター。頼みが何なのか聞こうともしない… 「えぇ!?聞いてくださいよ聞いてくださいよ聞いてくださいよ!!」 「あの、そろそろ脳震盪を起こしそうなのでやめてくれませんか?私はカマキリじゃないんで脳震盪起きるんですが」 普段の冷静さはどこへやら、雪華綺晶はラプラスの頭を揺さぶりながら叫ぶ。 「やだね。槐に関してはそれで失敗したんだ」 「…槐?」 「あ、いや、後で話すよ」 僕達がそんなやりとりをしていると、雪華綺晶が不敵な笑みを浮かべてラプラスに言った。 「しかたありませんね…ラプラス!『あれ』を使うのです!」 「ちょ、突然止めないで…リバースしちゃう」 あからさまに気分が悪そうなラプラス。 そのうち、見かねたマスターが肩を貸して便器まで連れて行った… 「あ゙~~~……お見苦しい所を゙…お見せしました…で、なんでしたっけ?」 すっかり胃の内容物を出し終えたラプラスは、雪華綺晶にさっきの命令の内容を問いただした。 「ですから、蒼星石のマスターさんに『あれ』を見せてあげてください」 「ああ、『あれ』ですか…はい」 マスターに『あれ』を突きつけるラプラス。マスターはそれを見て硬直する。 「貴様…なぜそんな写真を…」 「まあ、個人的にはこんな写真どうでもいいんですが…彼女の機嫌を損ねたくはありませんから、これを貴方に渡すわけにはいきませんね」 「てめぇ…」 二人がそんな言葉を交わしているときに、僕は雪華綺晶にあることを訊ねてみた。 「ねえ…あれって何の写真? 何が写ってるの?」 「さあ…私が見ようとしても、ラプラスが『精神衛生上よくない』とか言って見せてくれないので…」 …本当、何が写ってるんだろう… 「…ムカついて来たッ!なんでくそったれのラプラスのおかげで俺がおびえたり後悔したりしなくちゃあならないんだ!?『逆』じゃあないか!?」 突然、それまでラプラスと睨みあいを続けていたマスターが呟きだした。 「…はい?」 「―――おびえて逃げ回るのは、ラプラスッ!!きさまの方だァァーーーッ!!!」 「ぃえぇ!?」 絶叫するマスターと、それに動揺するラプラス。 「その写真をよこせ。もしくは捨てろ。今すぐに」 やけに冷静な声で要求するマスター。 「え~…じゃあ渡しm」 「だめですよ!ぜったいだめです!私はそれでマスターさんを脅迫して、あの要求を呑ませなければ…!」 すぐに写真を渡そうとしたラプラスを、隣の雪華綺晶が叱咤する。 「あぇ~…じゃあ…その…私は…」 ラプラスは二人の顔を交互に見て、額(?)に汗を浮かべながら、すり足で移動している。あっちは… 「ジョーs…いや、私には基本的な戦いの発想法がありましてね………そのなかにひとつだけ残された戦法がありました」 じりじりと出口の方に後ずさりする。 「…それは!『逃げr」 ドミネ・クオ・ヴァディス? 「―――『どこへ行かれるのですか?』おまえは、『磔刑』だーーーーーーッ!!!」 「アンギャアーーーーッ!!」 …いつの間にか回り込んでいたマスターが、出口に走り出したラプラスの顔にシャイニングウィザードを食らわせた… 「ああっ、この兎頭!何をやっているんですか!もし失敗したら梅岡先生呼びますからね!」 …三人ともキャラがおかしい。三人はもっと…こう…まあいいや。 「いや、でも、この人結構強いんですよ?」 「じゃあ貴方の力を使えばいいでしょう!?仮にもここはnのフィールドなんですから!何のために貴方を連れてきたと思ってるんです!頭の中まで兎なのですか!?」 …なんか雪華綺晶が翠星石に見えてきた… 「…では、僭越ながら。…ふふ、さっきまでのお返しですよ」 不敵な笑みを浮かべ、ラプラスが杖を振った。 「…!」 マスターの眼前に、たくさんの影が現れた。マスターが包み込まれていく。 「マスター!」 「大丈夫だ、心配な…!?」 影が形を成して行く。その形はさまざまだったが、人の形をしたものが多いようだった。 「な…これは…」 絶句して、膝をつくマスター。――突然、マスターの心から、記憶が流れ込んできた。 ――昔いじめられた相手。昔傷つけられた相手―― それが、影の正体らしかった。 「どうです?要求を呑む気になりましたか?」 壁に寄りかかって嘯くラプラス。それを聞いて、忘れていた敵意が呼び起こされる。 「…君が、マスターを傷つけるなら――」 人口精霊の名を呼び、鋏を呼び出す。 「僕は、君を断ち切る!」 「ほう…貴方ですか。よろしい、お相手しましょう」 僕は鋏を構え、ラプラスとの距離を測る。 ラプラスが雪華綺晶の方を見た、その一瞬の隙をついて、僕は一気に間合いをつめ―― 「蒼星石!!」 突然マスターが叫んだ。影の中から、右腕だけが出ている。 「マスター!?」 「蒼星石、鋏を貸してくれ!!!」 少し逡巡したが、すぐに思いなおした。 ――マスターの言うとおりにして、失敗したことはあった。でも―― ―――悪い結果になったことは、一度もない。 「受け取って、マスター!!」 僕が投げた鋏を、マスターの右腕がつかんだ。直後―― 「何!?」 影が切り裂かれ、中からマスターが現れる。 「…よく戻ってこれましたね。あれで精神が壊れてしまう者もいると言うのに」 意外そうなラプラスに、マスターは笑顔で答える。 「…昔の俺なら、あの幻影に屈したかも知れない。だがな、今の俺には心を許せる仲間たちがいる。愛している護るべき人がいる。 …『昔』にはそいつらはいない。『過去』に囚われていたら、そいつらに会えなくなっちまう。『現在』を見て、『未来』に進んで行かなくちゃな。 …ま、振り返るぐらいはするけどな」 「マスター…」 …精神の弱いところを衝かれると、簡単には立ち直れない。 ジュン君も水銀燈にそれをやられて、夢に囚われそうになったことがある。 その時はのりさんのおかげで助かったけど、もしのりさんがいなくてジュン君一人だったとしたら、囚われたままだったかもしれない。 マスターは、そんな危険なものをいとも簡単に、それも一人で断ち切ってしまった。 なんて、強い人なんだろう。 「あのさ、三人とも、言いにくいんだけどさぁ…」 マスターが突然何か言い出した。 「これで、シリアスパート終わりだから」 「「「…はい?」」」 何を言って… 「俺がさっき言ってたことは全部本当のことだ。それは紛れもない事実。だけどな…」 一拍おいて、マスターが嘯いた。 「…悲しいけどこれ、コメディなのよね」 みもふたもないことを… 「まあ、私としてはそっちの方がいいですけどね。さすがにさっきの空気だと要求も脅迫もしにくいですし」 雪華綺晶…君がさっき一言もしゃべってなかったのは、そういう理由があったからなんだね? 「…さあ、お仕置きの時間だよ、ベイビー」 僕の鋏を持って、凍りつくような笑顔を浮かべたまま、ラプラスの方ににじり寄っていくマスター。 「いやいや、いやいやいやいや。本当勘弁してくださいよちょっと」 マスターと同じ速度で後ずさりするラプラス。 そのまま少し睨みあいが続く。 ――最初に動いたのはラプラスだった。 「くっ…行け!」 その声にあわせて、さっきの影がマスターに襲い掛かる。 しかしマスターは鋏でそれを捌き、同時に二つの影を切断した。 両断され、崩れ落ちる二つの影。 「くそッッ」 やむなく、自ら剣を取ってマスターに討ちかかるラプラス。 しかし、それもマスターの鋏に難なく止められてしまう。 「バッ……バカなッッ!?」 「(中学時代)剣道部員、そんなヤワな斬撃じゃあ通用しないね……」 おもむろにマスターがラプラスに斬りかかる。 「部長の方がはるかにイイ打ち込みしてきたよ」 「~~~~~~~~~~ッッッ」 何とか持ちこたえ、後ろへ下がるラプラス。 マスターは更にラプラスとの間合いを詰めて斬りつける。 「つ……強いですねあの人」 「……」 「教えてやるよッッ!何で6人いるミーディアムの中で、俺だけがマスターと呼ばれているのかッッッ!!」 それは僕の個人的なことで…いいや、もう…… 「あ、あの構えはまさか『Papier・Schneiden・Handwerk』!」 突然妙な構えを取ったマスターをみて、何か知っているらしい雪華綺晶が叫ぶ。 「し、知っているんですか雷電!」 マスターと対峙していたラプラスが聞き返す。…雷電? 「ええ、『Papier・Schneiden・Handwerk』…それは喜楽亭おもちゃ(人名)が編み出し、柳家一兆が改良を重ね、初代林家正楽が完成させた技…! その技は鋏で物を破壊しながらも、同時に別の物を創造するといいます…!(出典・民明書房刊『まあ要するに紙切りのことです』より)」 …もう、何がなんだか……… 「…なら、それを受ければあとは私の物…!―――来いッ! 蒼星石のマスターッ!!」 「―――よい覚悟だ。死に物狂いで謳え雑念―――!」 ああ…もう……どうでもいいや……… 「――『Elefant』!『Delphin』!『Schmetterling』ッ!!」 マスターが叫びながらラプラスとすれ違う。 ――その直後、ラプラスのタキシードはバラバラにされていた。…よく見ると破片の一つ一つが象の形になっている。 「まったく、なにをやって……っ!?」 「……っっ!?」 ――――同時に、僕らの服も。 …ちなみに、雪華綺晶の服の破片はイルカの形に、僕の服の破片は蝶の形に切られていた。 「くぅっ…対峙していたラプラスの服だけではなく、離れたところにいた私達の服まで切り裂くとは… その上、破片を動物の形に…完敗です。その写真、持って行きなさいっ…!」 「ちょ、ちょっと待ってよ!二人はともかく、何で僕の服まで…」 僕がそう問いただすと、マスターは少しあせりながら答えた。 「え?あの、えーと、あれだ… …き、君の裸が見たかったからさ☆」 「……………………」 もう、怒る気にもならない……… 下着を残したのは良心の呵責によるものだろうか…… 次へ 前へ
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「超機動戦記ローゼンガンダム 第十三話 新しい力」 中国北京基地軍事工業。アリス最大の工場であり多数の軍需物資が眠っている場所である。 「しかしまぁ・・・何でこんな簡単に落ちたんだろうな。もっと防備がいてもよかったはずだが・・・」 JUMが多数の武器などの一覧表を眺めながら言う。 「どこかに本命を移転済みかもしれないね。でも物資を置きっぱなしはやっぱり変だね。」 となりでコンピューターと睨めっこしている巴が言う。後は朝鮮のミサイル地帯に自信があったのかもしれない。 実際、並みの戦力ではあのミサイルの雨は突破できないだろう。 「こんなトコにいたかしら!JUM。お願いがあるかしら。」 そんな二人の所へやってきたのは金糸雀だった。 「あん?何だ?」 「カナにも新しい武装が欲しいかしら。」 それは意外な言葉だった。金糸雀はご存知の通り、戦闘能力は最低限しかない。確かに武装強化は 戦力になると思われるが・・・ 「カナリアにか?でもなぁ・・・正直金糸雀はその・・・腕が・・・・」 JUMがボソッと言う。そう、金糸雀は支援には長けていたがいかんせん戦闘には不安があった。 それは意識の水面下に人を撃つ恐怖があるかもしれないが。 「う・・・それは否定できないかしら・・・でも、カナだって力が欲しいかしら。せめて自分は自分で守りたいかしら。」 前回の事を言ってるのだろうか。実際、雪華綺晶が助けに来なかったら一機相手にすら負けたかもしれない。 「う~ん・・・そうだな。だったら・・・これなんかどうだ?ホーミングミサイル。」 「ほおみんぐみさいる?」 金糸雀の顔にははてなが浮かんでいる。 「そうだな。ロックして撃てばかなりの追尾性で敵に当たるミサイルの事だよ。これなら腕は関係ないし。」 「それ、ナイスかしら。他には他には?」 ホーミングミサイルは決定のようだ。JUMは再びう~んと頭をかく。 「カナにぴったりなのがいいかしら~。こ~、ど~んとなって、ば~んてなるのがいいかしら。」 全く意味が分からない。とりあえず金糸雀に合いそうなのを探すと面白い物が目に止まった。 「金糸雀。これはお前向きじゃないか?ジャマーボムってのだ。」 「邪魔ボム?邪魔するかしら?」 「ああ、まぁそんなトコだな。これはだな、敵に当てる必要はないんだ。2発が同時に発射されてその2発が 互いにぶつかって爆発する。」 「そ、それじゃあ意味ないかしらー!」 金糸雀ががーっと非難の声をあげる。 「最後まで聞け。爆発すると、結構な範囲に煙幕が広がり視界がなくなるんだ。んで、その煙幕の粒子は レーダーとかも無効化にする。つまり、煙幕に包まれた機体は周りが全く分からなくなるんだ。」 JUMがスラスラと説明する。確かに支援機の金糸雀にぴったりな支援武器だ。 「ピンチになったらそれを撃てば簡単に逃げれるという訳ね?後はピンチになった機体の付近に撃っても 助けれるかしら。それ、いただきかしらー。」 意外に金糸雀は気に入ったようだ。JUMは作業員に取り付けの命令をしておく。 「ねぇん、JUM。水銀燈もこれ付けたいんだけどぉ。」 今度は水銀燈がよってくる。JUMがそれを見ると、それはファンネルだった。 「ファンネルか?そういえば水銀燈はサイコミュ結構使えたもんな。でも、タダでさえ漆黒の翼で エネルギー食うのに大丈夫か?これ。」 「よく見てよぉ。これ、ミサイル型のファンネルよぉ。これならぶつければいいだけだものぉ。」 JUMが資料に目を通す。それはミサイル兵器の頂点ともいえる兵器だった。 ファンネルミサイル。本体自体がミサイルであり、従来のファンネルのようにビーム発生機構が不要のため 非常に小型であり、積載数も多い。サイコミュという、搭乗者の脳波によって操作が可能でありその追尾性 はホーミングミサイルなど足元にも及ばないほどである。 「成る程。これならエネルギーも食わないし、スイギントウの背部にも相当積載できるな。」 「でしょぉ?名前もつけたのよぉ?ファンネルミサイルじゃなぁんかゴツイしねぇ。これを黒に塗装してぇ 漆黒の翼展開して射出すると羽が飛んでるみたいでしょぉ?だから、フェザーファンネル。」 JUMその姿を想像する。ファンネルミサイルは前途した通り非常に小型だ。そして、背部に収納する。 スイギントウの一番の特徴である黒い翼を広げ、背中から黒のミサイルが出る。成る程、羽だ。 「いいんじゃないか?水銀燈らしいネーミングだよ。」 雪華綺晶が後ろから話に入ってくる。薔薇水晶も一緒だ。 「少なくとも白崎・・・あの兎のラ・ビットより100倍はセンスがいいよ。」 (私は・・・結構ラ・ビット面白いと思ったけどな・・・) 「じゃあ、スイギントウにはファンネルミサイル・・・もといファザーファンネルを搭載するとして・・・二人はどうだ?」 「私はいいかな。サーベルとライフルは高出力のに変えてもらった。」 「私も・・・真紅や雛苺も既存のものより出力の高いのに変えただけみたい・・・」 JUMの問いに雪華綺晶と薔薇水晶が答える。 「翠星石達も特にはねーですよ。変に付けるとGSのチャージが遅くなるですし。」 どっからやってきたのか翠星石と蒼星石もやってくる。 「僕も同じかな。僕はガーデナーシザーがあれば充分だから。」 「何だ・・・結局はそんな大幅には改装しないで済みそうだな。」 JUMが少しホッとしたように言う。機体とのバランスを考えてどれを付けるか考えるのもJUMの仕事だ。 「そうね。でも、やっぱり物資が大量に入ったのは大きいのだわ。各地で反アリスの動きも活発と聞くのだわ。」 真紅が紅茶を片手のやってくる。 「そうだな。これだけあれば、僕達はまだ戦える。アリスとの戦いはまだ終わってないもんな。 よし!カナリアとスイギントウの武装追加を急がして僕らもまた、戦場に戻るとしましょうかね。」 JUMが気持ちを一転させて作業場へ戻る。パイロットの少女達はしばしの間、それぞれの 時間を過ごすのだった。次なる戦いに備えて・・・ 「槐。ちょっといいかい?」 「梅岡か。どうした?あの計画もそろそろ大詰めだが・・・」 「うん、その前にもう一回桜田を説得に行きたいんだ・・・データだって収集できるしね。」 槐がフムと少し考え込む。しかし、すぐに梅岡を見ると言った。 「そうだな・・・じゃあ行って来るといい。ただし・・・余り派手にやらないようにな。こちらもほとんど 準備は出来ているんだ・・・」 槐の言葉を聞くと梅岡は嬉しそうに部屋を出て行く。 「大丈夫だよ。先生、自信あるからさ。次こそは桜田のハートをばっちりゲッチュー。」 バチコーンと音が聞こえそうな気持ち悪いウインクをすると梅岡は部下を集めデッキへ向かっていった。 「やれやれ・・・君も酔狂だね。このままアレを完成させればいいのに。スペリオルはできてるんだろ?」 どこからやってきたのか、白崎が言う。 「ああ、スペリオルは問題ない・・・だが、奴らの地獄の扉を開くにはギリギリまでデータがあるほうがいい。 その方が・・・絶望は大きくなる。」 槐は目の前にそびえる七機の機体をみると小さく笑った。 次回予告 各機、調整も終わり従来より遥かに戦闘力の増したメイデン。次の作戦を決めようとしている 所に梅岡の部隊が現れる。果たして、JUM以外の彼の目的とは・・・ 次回、超機動戦記ローゼンガンダム 梅岡、再び その男、危険につき・・・
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深夜 真紅「すー…」 翠「くー…くー…」 雛「すやすや…」 ゾルッ 雪「…フフフ…桃薔薇お姉さま…どぉこだ?」 ガチャッ 雛「んにゅ……?誰…?」 雪「…みぃつけた…」 朝 翠「チビ苺ったら…何処にいったんでしょうかねぇ…?」 真紅「(……この白い薔薇の花びらは…)」 雛「第7…ドール?」 雪「第7ドールは幻の中にしか存在しない。なぜなら私もまたうんたらかんたら」 雛「…」 雪「だから、あなたの体をもらtt」 雛「ヒナが貰うのー」 雪「へっ?」 むちゅー(雛からキス) 雪「な、ななな何するの!?」 雛「ヒナは食べられるより食べる方が大好きなのよ」 雪「ちょ、やめ…!」 いきなりの展開で押し倒される雪華綺晶 雛「雪華綺晶のうにゅーも食べ応えありそうなのー。いただきまーす!」 雪「い、いや、ああぁぁぁ・・・」 次の日。 紅「誰なのそのドールは?」 雛「きらきーなのよー。それでヒナのペットなのー」 雪「苺お姉さま…(メロメロ)」
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Story ID 1346x5RFO 氏(201st take) 「好き好き大好き愛してるっ」 Lyrics 靄 氏 雛苺「すーすー」 水銀燈「あらあら、雛苺ったら眠っちゃってるわぁ。やっぱりちょっと幼いわねぇ、この娘。あらっ、これって母性本能ぅ~あたしらしくないわぁ~。」 水銀燈「…………このピンクのメモ帳開きっぱなしだわぁ~。不用心ねぇ、どれどれ…………」 私を愛して 貴方を生かす 生きてよ私の血肉となって 指の先から滴る汁を赤子のように貪る口付け 真っ赤な舌を絡ませて 貴方の涎を余さずに 渇きを潤したいならば 悶える貴方の躯を感じ 真っ赤な証に吸い付きましょう 貴方の確な命の味を 私の命に絡めて絞めて 後日、 サタニックエンペラーからオファーが来たらしい。 「好き好き大好き愛してるっ」 綴 雛苺 曲 雪華綺晶 私を愛して 貴方を生かす 生きてよ私の血肉となって 指の先から滴る汁を赤子のように貪る口付け 真っ赤な舌を絡ませて 貴方の涎を余さずに 渇きを潤したいならば 悶える貴方の躯を感じ 真っ赤な証に吸い付きましょう 貴方の確な命の味を 私の命に絡めて絞めて 薄皮の内に流れる愛は きっととっても熱いのでしょう 貴方の真っ赤なシャワーを浴びる 温もりが肌に弾けて薫る 鉄の臭いが染み付いた 髪を赤く染めようかしら 私は大好き貴方の御顔 喜怒哀楽がコロコロ移る 哀の感情愛に変えましょ 雄雌本能私の本能 本当は愛しかいらないわ 恍惚の顔で愛を感じる 歪んだ顔で愛を感じる 生まれた時は泣いたよね 輝き瞬(またた)き生命(いのち)の神秘 必然自然の摂理に叶う 再び瞬く生命(せいめい)真理 貴方の鳴き声私にちょーだい(はぁと) 貴方の鳴き声必ず輝く 歓喜の声は艶(つややか)病み付き 一回再生もったいないわ たくさん再生してくれないの 耳を増やそう削ぎ取って さすれば貴方の響が増える 貴方の分まで私に聴こえる 私だけしか聴こえない 愛した人しか聴こえない 私の貴方が私のモノ 引きずり出した貴方の臓物(はらわた) 引きずる腸を私に絡める 生暖かい巻き付く感触 私が胸が痛いから 心の臓俯を取りだし取り込む 貴方の白濁液体溢した 床舐め這いずるぺろぺろちろちろ 貴方と同化したいから 脳内我慢が金切り声上げ 毎朝毎晩爪掻き毟った 飛び散る手足さえいとおしい 籠の中の鳥はいついつ気付く 好き好き大好き愛してるっ コラボ作品保管庫へ
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Story ID n2cIVxsiO 氏(155th take) 水銀燈「丘の上で、一人座って、古ぼけた娘が」 真紅「なんとなく予想がつくのだわ。蒼星石…貴女は『水銀燈が歌っている理由は、実写版どろろが駄作だったからさ』と言うのだわ」 蒼星石「水銀燈が歌っている理由は、実写版どろろが駄作だったからさ。ハッ!」 短編連作SS保管庫へ
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長所:指輪にキスをするという契約の方法が感動的である 契約することにより、互いにとって特別な存在になったことが明示される 短所:全ドールのエンディングが契約によって決定されるなら、全て類似したエンディングになってしまう恐れがある 関連エピソード・ストーリー 主案(264-266) http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/anime/5227/1179516350/ [避難所] “みんなのチラシの裏 1枚目” 264 名前:以下、名無しにかわりましてドールズがお送りします。[sage] 投稿日:2007/06/26(火) 00 09 58 ID BkyIy9FU0 1 目標とするエンディング 攻略ドールと契約すること 1-1 その案の長短 長所としては 指輪にキスをするという契約の方法が感動的である 契約することにより互いにとって特別な存在になったことが明示される 短所としては 全ドールのエンディングが契約によって決定されるなら全て類似したエンディングになってしまう恐れがある 265 名前:以下、名無しにかわりましてドールズがお送りします。[sage] 投稿日:2007/06/26(火) 00 10 13 ID BkyIy9FU0 2 エンディングに至るストーリー展開 2-1 満たすべき条件 1 開始時に全ドールが契約を行っていないこと この場合他のマスターを登場させにくいや原作からのズレが大きくなりがち、などが欠点となりうるのでその打開策として 2 開始時は原作準拠だが何らかの理由で契約が解消され再びマスターを探すという設定を付加する これによって他のマスターを出すことと原作に近づけることができる この案の場合、契約が解消されるタイミングとして ①雛苺のマスターが巴である最初期の段階 ②アニメにおける薔薇水晶登場後の段階 の2点が考えられるが ①の段階では主人公は真紅と水銀燈としか出会っていないことや巴以外のマスターをまだ知らないことから話を展開させづらいおそれがある ②の段階では、①における問題は解決しているが雛苺の処遇が問題となる。 しかし彼女もまだローザミスティカを持っているので再びマスターを探す権利を得る、 または雛苺だけやや特殊なストーリー展開にすることで解決しうる問題と考える ドールズ全員が何らかの理由で契約を解除され、再びマスターを探している ドールズごとの出会い,エピソードは以下参照 参考: 各ドールごとのストーリー展開(266) http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/anime/5227/1179516350/ [避難所] “みんなのチラシの裏 1枚目” 266 名前:以下、名無しにかわりましてドールズがお送りします。[sage] 投稿日:2007/06/26(火) 00 10 33 ID BkyIy9FU0 2-2 各ドールごとのストーリー展開 今後はアニメ版で薔薇水晶が登場した後に契約が解消された場合に関して考える ①設定 ②問題点 ③解決策 ④考察・その他 の順で考える 水銀燈(267) http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/anime/5227/1179516350/ [避難所] “みんなのチラシの裏 1枚目” 267 名前:以下、名無しにかわりましてドールズがお送りします。[sage] 投稿日:2007/06/26(火) 00 10 43 ID BkyIy9FU0 水銀燈の場合 ①水銀燈はめぐにとって契約していることが悪く働いていることから再契約を戸惑う ②めぐが再契約を強く望む よって主人公との契約に反対する 水銀燈がライバルである真紅の元契約者の主人公と契約することを望まない ③めぐと主人公を出会わせることで解決の糸口を見つける 例)のりが部活で怪我をしたとの連絡を受けてドールを鞄に入れて病院にいく。めぐが大声で看護士に向かって物を投げ、看護士がよろめいて病室から出て来たところで通りかかった主人公とぶつかる。何事かと病室を覗いたときに指輪もしくは鞄からお互いがマスターであると認識する(このイベントが契約解消後なら指輪はつけていないと考えるのが妥当、まためぐはドールズの鞄を見たことがあるのか不明、最悪の場合鞄からドールが顔を出し気づかれる。という設定で問題ないと思われる) めぐと主人公がお見舞いと言う理由で継続的にやりとりを続ける内にめぐの死に対する願望を解消させ解決する これによって3つの問題点の解決になると考える ④特になし 主人公が継続的にお見舞いに行く理由が乏しいが、最初はめぐからの強い要望に押される形でドールを連れて行く方向ならば問題ない ややめぐを攻略している印象になりがちになりうる 病室でめぐが見ている前で契約を行うと印象的であると考える 金糸雀(268) http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/anime/5227/1179516350/ [避難所] “みんなのチラシの裏 1枚目” 268 名前:以下、名無しにかわりましてドールズがお送りします。[sage] 投稿日:2007/06/26(火) 00 10 54 ID BkyIy9FU0 金糸雀の場合 ①主人公とみっちゃんが出会っていると話が進めやすい ②金糸雀がみっちゃんと再契約せずに主人公と契約する理由が必要 2人の絆が強いためすぐに再契約しそうである ③主人公がドールを連れてみっちゃんのところを訪問するイベントがあるとよい。 金糸雀が主人公に対して好感を抱いていて、みっちゃんとすぐに再契約をすることを戸惑う。みっちゃんは金糸雀の気持ちを汲み考える時間をくれる。その後は通常通り攻略 ④みっちゃんは訪問イベント時に金糸雀の主人公に対する気持ちを察知すると良いかもしれない また訪問イベントは別ルートでも用意し着せ替えCG回収イベントとして活用したい(そのため主人公にマエストロ能力があるとドールに衣装を作ってあげられるのでよいかもしれない) 金糸雀が好感を抱くのは個人的には問題ないと思うが不自然だろうか?特に強く明示せずに金糸雀ルートの後半でプレイヤーに対して明らかになる形ならば違和感は少ないか? 蒼星石(269) http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/anime/5227/1179516350/ [避難所] “みんなのチラシの裏 1枚目” 269 名前:以下、名無しにかわりましてドールズがお送りします。[sage] 投稿日:2007/06/26(火) 00 11 08 ID BkyIy9FU0 蒼星石の場合 ①ジジイの行動で方向性がかわるだろう ②ジジイが蒼星石に息子を重ねるのをやめて、蒼星石に違う契約者を探すように言うパターンAと ジジイが依然として蒼星石に息子を重ねて契約者であろうとするパターンBがある また、翠星石が主人公に対して好意を持っていることを知っている ③パターンAでは問題となるのは翠星石のことだけであろう パターンBでは蒼星石が現状がジジイのためにならないと考えジジイの精神補完を行い息子からの脱却をする 蒼星石が主人公に対して好感を抱いていることを翠星石が知れば姉として引っ込みがちな蒼星石の変化に喜び身を引くと考える ④パターンBの方がストーリーは深いが個人的にはジジイが嫌いなので早々にフェードアウトして頂きたいのでAを推す。蒼星石の性格上攻略のシナリオが難しいかもしれないがそんなことは知らない 真紅(270) http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/anime/5227/1179516350/ [避難所] “みんなのチラシの裏 1枚目” 270 名前:以下、名無しにかわりましてドールズがお送りします。[sage] 投稿日:2007/06/26(火) 00 11 24 ID BkyIy9FU0 真紅の場合 ①原作メインヒロインなのでこのルートでは主人公の成長も行いたい ②特になし ③問題点が特にないため簡単な方向性の説明にかえる 真紅が主人公との契約が主人公の精神的成長の妨げとなっているかもしれないと苦悩するが、主人公は真紅とともに少しずつ自立していき引きこもり脱却に成功する。そして主人公が成長できたのは真紅のおかげであり今後もともに成長していきたいと言う思いから再契約する ④特になし 梅岡の登場もありか? 原作の位置づけからみても真紅も翠星石同様攻略しやすいキャラであると思う 雛苺(270) http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/anime/5227/1179516350/ [避難所] “みんなのチラシの裏 1枚目” 270 名前:以下、名無しにかわりましてドールズがお送りします。[sage] 投稿日:2007/06/26(火) 00 11 24 ID BkyIy9FU0 雛苺の場合 ①2-1で述べた特殊なケースの場合にする 再契約は不可の流れである ストーリーの後半で雛苺はもうすぐ活動できなくなると察知する パターンAはラストで活動ができるようになる パターンBはラストで活動停止する このどちらかまたは両方を採用したい ②Aの場合活動ができるようになる理由 Bの場合BadEndではないのか ③正直解決策が思いつきません ④真紅から力をわけてもらっているが真紅も契約者がいないので再契約できない雛苺は活動停止する流れだと感じた。真紅が主人公と契約するのも他のマスターを見つけるのも雛苺と幸せになるには説得力が弱いと判断した ①の設定自体を見直す必要も考えるべきか Bだけでも個人的には面白いとおもうが雛苺に対する愛が足りないと思う 薔薇水晶,雪華綺晶 その他(271) http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/anime/5227/1179516350/ [避難所] “みんなのチラシの裏 1枚目” 271 名前:以下、名無しにかわりましてドールズがお送りします。[sage] 投稿日:2007/06/26(火) 00 11 37 ID BkyIy9FU0 雪華綺晶の場合 未定 キャラクターをつかめていません。くんくん探偵の人形をのっとり、くんくん探偵と雪華綺晶の両方の姿になれるものとする。これによってくんくん探偵の姿で真紅をからかうなどしてコミカルな役割を演じてもらうという仮の案を提唱 薔薇水晶の場合 未定 今回の案の要であるローザミスティカが必要なのか不必要なのか不明なため案が立てられない。ストーリー的にはローゼンメイデンではないことに気づいた方が雪華綺晶も出しやすいと考える。攻撃性を控えめにすることと槐と主人公が出会うことが攻略のカギになるだろうか 3 その他 (ここから口語文)契約を解除する理由が不可欠ですがいい案が思いつきませんでした。薔薇水晶の登場がアリスゲームにとってイレギュラーな事態だからなんか~とかラプラスの魔がなんか~とかありますがイマイチ説得力のある案がみつかりません。あと大きな問題は雛苺でしょうか?あの子の扱いはちょっと難しいですね。っていうかラスト3人プランなしで突入したのがバレバレですね。 以上です。我ながら読みにくいです。ここまで読んでくれた方ありがとうございます。長文・乱文失礼しました。 その他設定 ドールはあくまで契約者が見つかるまでの繋ぎとして主人公宅に居候している 全ドールの手紙が主人公の元に届き、契約者として主人公を取り合うと言う設定もあり 主人公設定を変えて(お菓子屋、ドールショップ等)ドールが食いつくようにすればOK ただ、これを採用するとドール以外のサブキャラを出し辛くなる 契約抜きで出会う(出会い=契約ではない)ことはあるのか?との意見有り(但しこれは原作の翠星石、水銀燈のケース有)
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https://w.atwiki.jp/ifrozenteacherss/pages/320.html
ある青空のこと・・・真紅が校庭で花を見ていて、職員室に戻る時の事・・・。 廊下の途中で水銀燈と、挨拶してすれ違った時に、肩がぶつかった。普段なら・・・・ 水銀燈「ちょっと、痛いじゃないの~まったく、まな板は困ったものねぇ~」 と、真紅と水銀燈の喧嘩は始まるのだか・・・・・・今日だけは違った。 水銀燈「あら、ごめんなさい」 真紅「え?」 水銀燈「今、肩がぶつかったでしょ。ごめんなさい・・・・注意しなくって・・・・・・」 真紅「へ?・・・・あ・・・・・うん・・・・」 水銀燈「痛くなかった?怪我したら、可愛い身体がダメになるわよ」 真紅「・・・・・え?・・・・え!?なんで、あなたに親切されるのよ!」 水銀燈「なんでって・・・・・・だって、私たち友達でしょ?」 真紅「・・・・・・・・・・・・・・」 と今日の事件は始まった。 スダダダダダダーーーーーーーー!!がばたん!! 真紅「校長~~~~~~~~~~~!!」 ローゼン「ん?(ガンプラのMGアッガイを作っています)」 真紅「アレは酷いわ!貴方のせいよ!!アレはあんまりだわ!あんまりなのだわ!!」 ローゼン「え・・・・・・・・・っと、話を最初から話してくれる?」 真紅「かくかく、じかじか!!」 ローゼン「あははは~それは何かの間違えだよ~」 真紅「見間違えますか!あんな異様なもの!!」 ローゼン「・・・・じゃぁ・・・・・・・確認してみるかな」 が、ローゼンと真紅の見た、水銀燈は・・・・・飼育小屋のウサギに、餌を。花壇に水をやったりして、今まで見せた事も無い姿を見せていた。 真紅「ねぇ!?変でしょ?」 ローゼン「確かに変だ。う~ん。熱があるのかな?それとも、変な物でも食べたのかな?」 真紅「そうなら、もう手遅れよ!」 その時、真紅の後ろから雛苺達がやってきた。 蒼星石「あの・・・・・校長。言い難いのですが・・・・・水銀燈先生を元に戻してくれませんか?」 翠星石「さっさと戻しやがれですぅ~」 雛苺「水銀燈こわいの~」 金糸雀「戻して欲しいのかしら」 薔薇水晶「銀ちゃん・・・・・怖い。戻して・・・・・」 雪華綺晶「お腹すいた・・・・・・」 ラプラス「教員を玩具にしないで下さい!馬鹿校長!!」 ローゼン「だからって!俺のせいにしないでよ~(涙)」 数分後 蒼星石「なら、本人に聞いてみよう?」 一同「そうだね」 一行は水銀燈のところに寄ってみた。 翠星石「水銀燈!おめぇが変だから、心配しに来てやったですぅ」 水銀燈「変?僕が??」 一同「変だーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」 雛苺「うわぁ~~~ん!水銀燈が壊れたなの~」 ラプラス「早く病院に連れて行かないと!!」 蒼星石「うわぁ!薔薇水晶先生と雪華綺晶先生が、失神したー!!」 真紅「黙りなさい!!混乱する一方よ!」 さらに数分後・・・・・・ 真紅「で、一体何かあったの?」 水銀燈「?何って、何が?」 蒼星石「どうして、今日は気分一新なのかな?」 水銀燈「う~~~んとね、え~~~~っとね・・・・・・覚えてないわ。うわはははは~~」 翠星石「さっさと思い出しやがれですぅ~!思い出さないと、その胸を掴むですぅよ~」 蒼星石「翠星石・・・・下品だよ」 水銀燈「あ~!思い出し~あのね・・・・・・・」 数時間前 水銀燈が校長室のガンプラを綺麗に並べて置いていたときの事 水銀燈「まったく・・・・・何で私が、校長のガンプラを並べなちゃいけないのよ~!このデブ!!」 と言い、HGUCのジ・Oを投げたら・・・・・・・・ 水銀燈「でね、こう・・・・・パァ―って、光ったの~気付いたら、気分が気持ちいの~」 薔薇水晶「Z・・・・・・・劾をこえて?」 雛苺「じゃー次は、アニメじゃないの~」 翠星石「ガン○ムネタじゃないですぅ~!!」 ラプラス「まぁ・・・・・・私たちに、害を与えるつもりがなければ、ほっといても良いでしょう。」 真紅「教頭!?」 ローゼン「そうだね。問題なければ、全て良し」 真紅「馬鹿校長!?」 雛苺「職員室で、うにゅーを食べるの~」 真紅「雛苺!」 金糸雀「私も苺大福を食べるのかしら~」 真紅「金糸雀!」 薔薇水晶「授業に遅れる・・・・・」 雪華綺晶「食べ物・・・・・無いのかな?」 真紅「二人とも!?」 と皆。職員室や教室に向かったのだか・・・・・・・・最後の二人だけ遅れ、真紅に掴まれた。 真紅「ねぇ・・・・・・・二人とも、私を見捨てないよね・・・・・?一緒に水銀燈を元に戻してくれるよね」 蒼星石「うっ・・・・・・・・」 翠星石「い・・・・いや・・・・・・早く教室に戻らないと、チビたちか・・・・・・」 真紅「私たち・・・・友達よね?親友よね?」 蒼星石「(滝汗)うっ・・・・・・確かに僕達は友達であり、親友だけど・・・・・・」 翠星石「(滝汗)今回ばかりは・・・・・・・」 真紅「断る気?私は一番頼れるあなた達に頼んでるのよ!」 蒼星石「だけど・・・・・・・」 真紅「お礼として、私の紅茶淹れ係にしてあげるわ!」 翠星石「ものすごーーーーーく、嫌ですぅ」 真紅「じゃぁ・・・・・・この、くんくんの人形をあげるわ!」 蒼星石「持ってるからいいよ。」 真紅「それなら、あなた達が困ってる時に、力を貸すわ!」 蒼星石「今困ってるんだけど・・・・・・・・・」 真紅「・・・・・・・・・・・・・・」 二人「・・・・・・・・・・・・・・」 真紅「・・・・・・・・・・・・・・」 二人「・・・・・・・・・・・・・・」 真紅「・・・・・・・・・・・・・・」 二人「・・・・・・・・・・・・・・」 真紅「・・・・・・・・・・・・・・・・vv」(目からキラキラ光線) 二人「分かりました・・・・・・だからって、その光線は止めて」 こうして、2人は無理矢理協力させられた。 蒼星石「ところで、真紅。どうして、水銀燈を元に戻したいの?」 真紅「う・・・・・・・・いや・・・・その」 翠星石「それと、どうやって元に戻すのですぅ?」 真紅「(蒼星石の話を無視した)簡単よ!水銀燈の邪心を探すのよ!そして、中に入れる」 翠星石「それはそれで、厄介ですぅ・・・・・」 蒼星石「邪心って・・・・・見つけられるの?」 真紅「その事は本人に聞くまでよ!」 と言って、水銀燈に聞いてみた 真紅「さぁ!水銀燈!!貴方の邪心は何処へ行った!?」 水銀燈「僕、知らないよ~ハハハハ~~~~」 真紅「・・・・・・・・」 翠星石「・・・・・・変わったって言うより、雛苺並みの頭脳になっているですぅ」 蒼星石「じゃ・・・・・・変な雲や黒い霧みたいな、変なの見なかった?」 水銀燈「う~~~~~~~~ん。ああ~思い出した。けど、お兄ちゃん(蒼星石)がキスしてくれたら、話すよ~」 蒼星石「・・・・・・・・・・・・・・・へ?」 予想外の答えに、戸惑う蒼星石。普段なら、それを止めようと翠星石達だったのだが・・・・・・ 真紅「蒼星石!やりなさい!!」 翠星石「そうですぅ!ここは、水銀燈の言うとおりにするですぅ」 蒼星石「え・・・・・・・マジすか?」 二人「マジです」 蒼星石「・・・・・・・・・・・」 更なる予想外の答えに、蒼星石は人生初めて、困った。今までは、生徒達から「付き合って下さい」や「デートして下さい!」など言われてきたのだか、今回は仕事仲間に「キスして~」と言われ、そして「やりなさい!!」と言われたから・・・・・・ 水銀燈「ねぇ~早くしてよ~~」 翠星石「頑張るんですぅ~蒼星石!!」 真紅「早くやりなさい!」 蒼星石「・・・・・(大粒の涙を流す)・・・分かった・・・・・・(水銀燈にキスをする)」 その後、”ばったん”と大きい音を立てながら、蒼星石は真っ白になり、倒れた。 真紅「さぁ!邪心は何処へ行ったの!?」 水銀燈「あっち。」 水銀燈の指が指した方向は、校長室だった。それを知った真紅は、ものすごいスピードで走っていった。翠星石は、蒼星石と水銀燈のところに残った。 (正確に言えば、忘れ去られたと言う) 校長のガンプラの置き部屋に入っていった、真紅。目の前には、HGUCサイコガンダムに乗り移った、水銀燈の邪心。 サイコ銀燈「よく来たわ・・・・・・うごっー!」 本当は「よく来たわね、まな板真紅」っと言うつもりだったのだか、先手必勝で、ぶん殴る真紅。ある意味教師じゃない。 真紅「さぁー早く元の身体に、戻りなさい!」 ボコボコ殴る真紅。ボコボコにされるサイコ銀燈。血は出ないが、パーツが砕けていった。 サイコ銀燈「・・・・・ちょっ・・・・・・ガ○ダ・・・・ムは角が・・・命な・・・・・・の・・・・・うぐっ」 それでも殴り続ける、真紅。それをかるーく、1時間はやっていたと言う。 その1時間後。殴り疲れたかのように、止める真紅。ボコボコになったサイコ銀燈。そのサイコ銀燈はある事を言った。 サイコ銀燈「あんた・・・・・・どうして、元に戻したいの?私はいつも、あんたに貧乳って、言っているのだぞ?」 真紅「確かにそうだけど・・・・貴方忘れたの?新人だった私に優しくしてくれたのが、水銀燈。貴方よ・・・・・・・」 サイコ銀燈「・・・・・・・・・・・あ」 サイコ銀燈は、数年前の事を思い出す。 数年前の4月・・・・まだ翠星石や雛苺達が居なかった頃の私立有栖学園 ローゼン「と、言う訳で今年から教師になった」 真紅「し・・・・・真紅です。よ・・・・よろ・・しく・・・・お・・・・・・お願いします・・・・」 初めてのせいか、緊張している真紅。今では考えられないです。 ローゼン「さて、早速だけど君は・・・・・・A組のクラスの副担任になってもらうね~」 真紅「え・・・・・・・副担任ですが?」 いきなり副担任の任に就く真紅・・・・・・・その時一人の女性が話しかけてきた。 水銀燈「あなた、緊張しなくっても、いいのよ~」 真紅「あなたは?」 水銀燈「私、今年のA組の担任、水銀燈よ。これから、頑張りましょう。真紅先生。」 真紅「は、はい!」 水銀燈「あーそれと、校長。ラプラス教頭がさっき探していましたよ~「あの馬鹿は何処だぁぁぁ~~~~!!」って」 ローゼン「(大汗)ハハハハハハ~~~~~さらば!!」 真紅「校長先生って、変わっているんですね・・・・・」 水銀燈「顔は良くっても、頭は悪からね・・・・・教頭は、逆に顔が悪いけど・・・・」 真紅「?」 水銀燈「そんなことより、さぁー教室に行くわよ~可愛い生徒が待っているわ~」 真紅「はい!!」 それから、二人は、仲良くやってきた・・・・・教頭と一緒に校長の捕獲の仕事。生徒を巻き込んだ、ヤクルト派と紅茶派や巨乳派と貧乳派に分かれた対決(未だにやっているけど・・・・)それでも2人は、楽しい日々が続いた。 けど、ある日の事・・・・・・・ 生徒の1人が他校の不良に絡まれた時の事。その場に居た真紅は、助けに入った。しかし、真紅は生徒を守る為に、不良に力一杯殴ってしまった。その時、不良は頭を強打し、血を流しながら倒れてしまった。 その事が教育委員会に知られてしまい。ここ数日間、真紅は学園に来られなくなった。 暗い部屋の中。その時の真紅は泣きながら頭の中に、ある二文字が浮かんだ・・・・・ 「退職」と言う言葉が・・・・・・・ 真紅「私に・・・・・・・教師は合わなかったのかしら・・・・・・・」 その暗い部屋の中に光が差した・・・・真紅の目の前に水銀燈が立っていた。最初は幻か?と思った。けど水銀燈は真紅に・・・・・・ 水銀燈「まったく・・・・・・あんた、よく暗い部屋に居られるわねー早く学園に行くわよ!支度しなさい!!生徒が待っているわよ」 っと、言った。他の教員達は「教師の恥」「よく、あんな子が教師になれたものね」など、小言を言われてきた真紅。けど水銀燈の言葉は何事も無かったかのように、言ってきた。 真紅「け・・・・けど、私は・・・・・不良とは言え・・・・・他校の生徒を殴り・・・・怪我をさせたわ・・・・・・」 水銀燈「あん!?んなこと、関係ないわ!!アレは自分の生徒を守る為の正当防衛よ!!」 真紅「し・・・・・・しかし・・・・・・・・」 水銀燈「うだうだ言っているから、胸がいつまでも、貧乳なのよ!!」 真紅「(ぴき)それは関係ないわ!」 水銀燈「怒る元気があるなら、今から行くわよ!!」 真紅「けど私、教師を辞めるつもりです!!だから・・・・・・」 その時、ビシッ!っと、音がした。それは水銀燈が真紅の頬にビンタした音だ。 水銀燈「あんた、もう一回言ってみなさい!私の嫌いな言葉は、辞めるって言葉よ!!特に一人前じゃない奴が言うと、もっと嫌いよ!!良い、悔しかったら、辞めない事ね。分かった?貧乳真紅!?」 真紅「う・・・・・・・・・・くっ」 と、泣きながら、飛び出してしまった真紅。そして・・・・・ 水銀燈「ひっ・・・・く・・・・・真紅の・・・・・ばか・・・・」 その水銀燈も泣いていた・・・・ 翌日、真紅は迷いが合った。そして校長室に向かった・・・・・その手には退職届を持って・・・・・・・ ローゼン「え~本当に辞めちゃうの~?真紅ちゃん??」 真紅「はい・・・・私みたいな者が教師と言う職は、向いていませんでした。」 ローゼン「う~ん。惜しいなぁー。君みたいな、可愛い子が居なくなるなんて・・・・・・銀ちゃんもそうだけど~」 真紅「銀?もしかして、水銀燈先生も!?」 ローゼン「うん、君が来る前ね。「彼女の責任は、自分の責任だ」って言って、出て行っちゃった。」 真紅「!!!!」 凄いスピードで走り出して水銀燈を探しに行った。 水銀燈は近所の公園で見つけた。 真紅「水銀燈先生!」 水銀燈「・・・・真紅、何か用?それに・・・・私はもう・・・教師じゃ・・・・」 その水銀燈の目に映ったものは、膝まつく真紅の姿。 真紅「お願いです!!もう一度、私と一緒に教師になって下さい!!お願いです」 水銀燈「・・・・・・・・・・・真紅」 真紅のそばに歩く、水銀燈。水銀燈は真紅の顔を優しく触った。 水銀燈「分かった・・・・・・・・泣かないで、可愛い顔がダメになっちゃうわよ。」 真紅「本当ですか!?」 水銀燈「けど、私にお願いするのはこれだけよ。いい?」 真紅「はい!!」 校長室 二人「もう一度お願いします!!」 ローゼン「本当にやり直したいなら、さっきの退職届は無しにするよ。いい?」 二人「はい!!」 ローゼン「ふふふ・・・・じゃーもう一回、A組お願いね~」 二人「分かりました!!」 そして、2人は校長室を後にした ラプラス「で、どうやって教育委員会に言うのです?」 ローゼン「う~ん。いつものの、アレでいこうかな~良い?教頭」 ラプラス「構いませんが・・・・私からの条件として、貴方が1週間。真面目に仕事をやってくれれば、良いです。」 ローゼン「う~ん・・・・・・しょうがない。可愛い教員の為だー!やるぞー!!」 ラプラス「(その前から、やれよ!!)」 と・・・・どう言う訳か、真紅がやった事は正当防衛と決定になり、退職は無かった事となった。それから・・・・・二人以外の先生は辞める事が多くなったので、代わりに翠星石や薔薇水晶達がやってきた。 で、現在 真紅「だから・・・・・・・あんなの彼女じゃないわ」 サイコ銀燈「・・・・・・・・・・分かったわ。貴方のお願い聞くのって、これで2回目ね」 真紅「え?」 サイコ銀燈「戻るわ。元の身体に・・・・・・」 真紅「・・・・・・・ありがとう」 数時間後。邪心は元の身体に戻った。 水銀燈「う・・・・・・・うん?ここ、何処よ?」 真紅「水銀燈~~~~~!!」(抱きつく) 水銀燈「ちょ・・・っと、真紅・・・・何するのよ!?痛いじゃない」 真紅「水銀燈~~~~~~~そのままの貴方が、一番よ」 水銀燈「はっ!?何言ってるのよ・・・・・・・・全く、この子は・・・・・・」 と次の日から、普段通りの水銀燈の姿があった。それと・・・・ 蒼星石「あはははは・・・・・ぼ・・・僕のファーストキスが・・・・・ハハハハハ・・・・・・」 とファーストキスを奪われた、蒼星石は2週間寝込んでいたと言う・・・・・・・・
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『絵のココロ』 雪華綺晶は、ゴールデンウィークの連休を利用して、別荘を訪れていた。 ただ、趣味のためだけに。 普段は忙しくて、なかなか打ち込むことが出来ない、彼女の趣味。 それは、油絵を描くことだった。 別荘のベランダからの眺望は、絶景の一言に尽きる。 緑豊かな森と、山々の懐に抱かれた、小さな湖。 彼女は、小さな頃から、この景色が大好きだった。 「さて、と。少し休んだら、デッサンに行きましょう」 部屋の隅に荷物を置いて、スケッチブックとペンケースを取り出す。 ペンケースの中には、様々な芯の鉛筆が収められている。 どの芯も、先が鋭く削られていた。 「今日は、湖の畔まで歩いてみようかしら」 ベランダ越しに、煌めく水面を見遣る。 すると、湖の岸辺に、小さな人影が見えた。 遠い上に、陽光の反射で良く判らないけれど、髪の長さから女の子らしいと見当が付いた。 その子は、膝くらいまで湖に入り、立っている。 はしゃぐでもなく、動き回るでもなく……。 ただ、その場に立つ尽くすのみだった。 あの子は、何をしているのかしら? 雪華綺晶は、興味をそそられた。不思議な魅力を感じた。 そして気付けば、スケッチブックを広げて、さらさらと湖に立つ少女を描いていた。 ラフスケッチながら、なかなかの出来映え。 これを元にして、後でキャンバスに描いてみましょう。 会心の笑みを浮かべながら、もう一度、湖に目を向ける雪華綺晶。 けれど、そこにはもう、あの少女の姿は無かった。 「近所の子供かも、知れませんわね」 だったら、その内に、また会える。 今度は、近くで描かせて貰おう。心の底から、そう思った。 湖の畔まで、散歩がてらの二十分。 意外に、歩き出がある。五月の陽気でも、全身、汗でびっしょりだった。 イーゼルやキャンバスを担いで来るには、少しばかりキツい。 スケッチブックで顔を扇ぎつつ、周囲を見回すと、お誂え向きの場所を見付けた。 木陰のベンチ。しかも、周りに人は居ない。 雪華綺晶は、そそくさとベンチに座って、眼前に広がる光景にココロを解き放った。 ――風のそよぐ音。揺れる木立のざわめき。 ――波立つ水面が、岸辺でちゃぷちゃぷと砕ける音。 有りとあらゆる自然現象が、雪華綺晶の創作意欲を掻き立ててくれる。 スケッチブックに、鉛筆を走らせる。 時折、目の前の風景に目を遣り、再びデッサンに勤しむ。 そんな事を、どのくらい続けていただろうか。 「お姉ちゃん……絵……上手だね」 いきなり背後から声を掛けられ、雪華綺晶は胸から心臓が飛び出すくらい驚いた。 振り返ると、薄紫のドレスを着た女の子が、木にもたれかかっていた。 右眼には、お洒落なデザインの眼帯。 近くで、仮装パーティーでも有ったのかしら? にしては、何処かで会ったような……無いような。 雪華綺晶は既視感を覚えて、少女をじろじろと眺め回していた。 「…………失礼じゃない?」 徐に言われて、雪華綺晶は我に返った。確かに、失礼だ。 初対面の人を観察してしまうなんて。 「ごめんなさい。悪気は無かったのよ」 「…………」 「ただ、以前にも、お会いしてたかしら……と」 雪華綺晶が告げると、少女はくすくす……と笑った。 「会ったこと……ある……かもね」 「貴女、お名前は?」 「……薔薇……水晶」 薔薇水晶? 口の中で、何度か呟いてみる。 記憶を辿っても、そんな名前の子は知らなかった。 そもそも、目の前の少女は、どう見ても小学生高学年から中学生くらい。 その年齢の子に、知り合いは居なかった。 (本当に、以前に会っているのでしょうか?) 雪華綺晶の戸惑いを、表情から読み取ったのだろう。 目を細めて笑った薔薇水晶は、雪華綺晶の手にあるスケッチブックを指差した。 「さっき…………描いてくれてたでしょ」 「え? ……ああっ!」 『さっき』というキーワードを得て、雪華綺晶はスケッチブックを手繰った。 別荘の部屋から、衝動的に描いてしまったラフスケッチ。 あの時は、後ろ姿しか描いていない。 けれど、改めて見直してみると、確かに少女のドレスと、絵の中の少女の服は似ていた。 「私がスケッチしていた事が、分かったと言うの?」 そんな筈はない。だって、湖畔から別荘まで、徒歩で二十分もかかるのだもの。 それだけの距離が、隔たっているのに……。 雪華綺晶の戸惑いを余所に、薔薇水晶は、にこにこと無邪気に笑っていた。 「ねえ、お姉ちゃん。もっと……私の絵……描いて?」 「え、ええ。良いですわよ、勿論」 薔薇水晶に促されるまま、雪華綺晶はスケッチブックに、少女の似顔絵を描いた。 柔らかそうな髪、なだらかな頬のライン。 髪飾りの紫水晶と、洒落た眼帯は、いいアクセントになる。 しかし……。 不思議なことに、彼女の右眼を描くことに、強い抵抗を覚えた。 画竜点睛ではないけれど、これでは完成しない。 さんざん迷った挙げ句、雪華綺晶は少女の右眼を、閉じた状態で描いた。 「はい、出来ましたわ」 「どれどれ……わぁ……上手上手」 「お粗末様ですわ。でも、喜んで頂けたなら、描いた意味がありましたわね」 「ねぇねぇ……今度は……もう少し、大人っぽく描いてみて?」 ――大人っぽく? また、おかしな注文が付いたものですね。 おそらく、少女が抱く、大人の女性への憧れを具体化して欲しいのだろう。 雪華綺晶は「そうですわねぇ」と微笑しながら、少女の成長した姿を想像した。 女子高生の薔薇水晶。髪は、長いまま。面差しを、今よりも細めに描く。 そこで、初めて気が付いた。この娘……将来、スッゴイ美人になる。 けれども、いざ完成の段になると、やはり右眼を描くことに抵抗を感じた。 何故なのだろう? 今まで、人物画は何枚も描いてきた。 しかし、一度だって、こんな気持ちになった事など無かった。 結局、この絵も右眼を閉ざした笑顔にして、描き上げた。 「はい、おまちどおさま」 「わぁい。スゴイスゴイ……カッコイイなぁ」 薔薇水晶は、大人になった自分の絵を見て、夢見がちな目になった。 雪華綺晶には、薔薇水晶の気持ちが解った。 自分にも、同じような時期があったから。 将来の自分に、根拠のない妄想を重ね、勝手に憧れて……自己嫌悪に陥ったり。 「でも、どうして、目が閉じてるの?」 「その方が、可愛らしいからですわ」 ――ごめんなさい。嘘つきました。 本当は、描きたくなかったからだ。今日は、どうしてしまったのだろう。 もしかしたら、旅の疲れが出たのかも知れない。 「お姉ちゃん……もっと、描いて?」 「ごめんなさい、薔薇水晶ちゃん。今日はもう、疲れてしまったの。 明日で、構わないでしょうか?」 「しょうがないなぁ…………じゃあ、明日ね? それと、私を呼ぶ時は、 薔薇しぃ――で良いから」 「え、ええ。それじゃあ、薔薇しぃ。また、明日ね」 別れの挨拶を交わすと、薔薇水晶は脱兎の如く駆け出し、木陰に消えた。 本当に、不思議な少女だ。 彼女をモデルに絵を描くのも、決して厭ではなかった。 ただ一点――眼を描き入れたくない事を除けば。 「明日も……来てくれるのでしょうか?」 東の空が、白々と明るみ始めた早朝。 山奥の清々しい空気を満喫しながら、雪華綺晶は別荘のベランダで、軽い食事を摂っていた。 とても優雅で、贅沢な気分だ。 「今日も、納得のいく絵が描けたら良いですわね」 良い絵が描けるとき……。 それは、大概、今朝のように寝覚めが良く、気分がスッキリと優れている時だ。 雪華綺晶は、昨日の少女、薔薇水晶に想いを巡らした。 今日は、あの子の眼を描き込んであげられるだろうか? 昨夜は疲れからか、スケッチを見直す間もなく、眠りに就いてしまった。 スケッチブックに手を伸ばした雪華綺晶は、湖の湖畔に立つ人影に気付いて、視線を向けた。 「……薔薇しぃちゃん?」 薔薇水晶は、昨日と同じように、湖に足を浸して立っていた。 違いを挙げれば、今朝は、こちらを向いている――と言うこと。 「随分と早起きなのね、あの子」 素早く身支度を整え、雪華綺晶はキャノンデールのマウンテンバイクに跨ると、 まっしぐらに湖畔を目指した。 雪華綺晶が湖畔に着くと、昨日のベンチに、薔薇水晶が座っていた。 けれど、その姿は小学生ではなく、自分と同い年くらいに成長していた。 一瞬、別人かと思ったほどだ。 「おはよう…………お姉ちゃん」 「薔薇しぃ、貴女……何故、大きくなっているの?」 「お姉ちゃんが……描いてくれたから……お姉ちゃんのお陰」 「わたしの、お陰?」 狐に摘まれた様な顔をする雪華綺晶に、薔薇水晶は突拍子もない事を語り始めた。 「私は……この湖の……精霊だよ」 「……はい?!」 「信じなくても良いよ。でも……ホントのことだから」 「わ、解りましたわ。とりあえず、続けて下さいな」 落ち着いて返事をしたつもりだったが、雪華綺晶の声は、緊張で戦慄いていた。 なにを怖がっているのだろう。こんな事、有り得るはずがないのに。 そんな彼女を和ますように、薔薇水晶は湖の水面の如く穏やかな笑みを浮かべた。 「私は……もうすぐ消えるの」 そう前置いて、薔薇水晶は、つらつらと身の上を話し続けた。 人々の信仰心が薄れるにつれて、力を失い、実体化が難しくなったこと。 もうすぐ消えゆく運命だと悟って、せめて自分の存在した証を残したかったこと。 絵を描いてくれる人を、一日千秋の想いで、ずっと待ち続けたこと。 でも、誰も自分の存在に気付いてくれなかったこと。 「だからね……お姉ちゃんが気付いてくれて…… 私を描いてくれた時は、とっても嬉しかったんだよ♪」 言って、薔薇水晶は満面の笑みを、雪華綺晶に向けた。 彼女の瞳が、潤んでいるのが分かった。 ベンチから立ち上がって、薔薇水晶は両腕を広げ、雪華綺晶の前で、くるりと回って見せた。 「ねぇ……あと一枚だけ……私を描いてくれない? 私が、消えてしまう前に……。あと……一枚だけ」 「……喜んで……描いて差し上げますわ」 知らず知らずの内に、雪華綺晶は涙を流していた。 これでは描けない。しっかりするのよ、私。 雪華綺晶はハンカチで目元を拭い、ベンチに腰掛けて、深呼吸を繰り返した。 スケッチブックを開いて、意識を集中する。 一期一会……この出会いを描く為に、全身全霊を注ぐ。 薔薇水晶は愉しそうに笑いながら、膝まで湖に入って、はしゃいでいる。 無邪気な笑顔。 その一瞬を、雪華綺晶は切り取って、スケッチブックの中に貼り付けた。 そして最後に、描けなかった想いを―― 薔薇水晶の右眼を、しっかりと描き込んだ。 「出来ましたわ……薔薇しぃ」 雪華綺晶の絵を、薔薇水晶は穴が開くほど、じっくりと見詰めた。 そして、満足そうに、ニッコリと笑った。 「ありがとう。すごく、ステキ」 薔薇水晶の頬を、水晶の様な雫が、ぽろりぽろりと滑り落ちる。 「貴女の絵には……ココロが宿ってる。それは、とても素敵なことよ」 「そんなに褒めても、なにも出ませんわ」 そう応じた雪華綺晶の瞳からも、宝石を想わせる涙が、溢れては落ちた。 「お姉ちゃん……本当に…………ありがとうね。 私、これで…………何も思い残すことなく、消えてしまえるよ」 「……」 「そんな顔、しないで。私が消えてしまう事は、なにも気にしなくていいの。 それが、時代の移り変わりと言うものだから……誰のせいでもないの」 「だけど……薔薇しぃが……」 「私に会いたくなったら、その絵を見れば良いのよ。 言ったでしょう? 貴女の絵にはココロが宿る……って。 私はここで消えるけれど、ココロはいつも、貴女と共にあるから」 山間から、やっと朝日が射してきた。 眩い光の中に、薔薇水晶の姿が薄れ、溶けて行く。 「お姉ちゃん、ありがとう…………さようなら」 「薔薇しぃっ!」 薔薇水晶は、微笑みだけを残して、消えてしまった。 別荘から自宅に帰り着くなり、雪華綺晶はキャンバスに向かい、一心に絵を描き始めた。 タイトルは 『湖に戯れる乙女』 薔薇水晶が存在した証を、みんなに教えるために、ひたすら絵筆を走らせ続けた。 朝が昼になり、夜が訪れ、再び、東の空に太陽が昇る頃―― 雪華綺晶は、キャンバスの左下に、自分のサインを描き入れた。 絵の中の薔薇水晶は、温かい眼差しをしている。 「……出来た。これで、貴女のことを、みんなが忘れずにいてくれますわ」 緊張の糸が切れて、雪華綺晶は急激に、身体の重さを感じた。 旅疲れに加えて、久しぶりに徹夜までしたので、酷く眠い。 雪華綺晶はベッドに倒れ込むと、直ぐに寝息を立て始めた。 ――ふと、誰かに揺り起こされる感覚。 誰? 申し訳ないけれど、今は眠っていたいの。 一度は気付かないフリをしたが、二度、三度と揺すられて、彼女は諦めた。 誰なの? この時間、両親は家に居ない筈なのに……。 雪華綺晶が瞼を開くと、そこには絵の中の娘が、にこにこと微笑みながら立っていた。 「えへへ……なんか解らないけど……戻ってきちゃった」 「ば……ら……」 「素敵な絵だね。色が着くと、尚更――」 「薔薇水晶っ!」 雪華綺晶は、薔薇水晶にしがみついて、誰憚ることなく嗚咽を漏らした。 そんな彼女の身体を、薔薇水晶も、しっかりと抱き締めるのだった。 「もしかしたら、お姉ちゃんの絵が、私を呼び戻してくれたのかもね」 「どうでも良いですわ、理由なんて! 貴女が戻ってくれさえすれば、私は、それだけで嬉しいのですから」 「そっか……そうだよね。ありがとう」 抱き合って、再会を喜び合う最中、雪華綺晶は薔薇水晶に訊ねた。 「これから、どうするの?」 「分かんない。何をすべきか……どうすれば、良いのか」 「そう。じゃあ……私の妹にならない?」 突拍子もない提案だという事は、雪華綺晶とて承知している。 しかし、折角また巡り会えた彼女を、厄介払いする気にはなれなかった。 「私の妹として暮らして……一緒の学校に通って……いろいろな事を学べば良い。 これからの事は、ゆっくりと決めれば良いのですわ。 焦る必要なんて、無いのですから」 「そうね。それじゃあ……お願いします、お姉ちゃん」 「はいはい。あ、でも、お父様とお母様には、どう伝えれば良いのでしょうか」 「それなら、任せて。精霊の力は、伊達じゃない」 夏休みが終わって、二学期が始まる頃。 教室で、担任が、転校生の女の子を紹介していた。 転校生の美貌に、男子生徒ばかりか、女子生徒まで驚嘆の声を上げている。 ただ一人、雪華綺晶だけは、鼻高々に教壇に立つ女の子を見詰めていた。 ――彼女の名前は、薔薇水晶。 私、雪華綺晶の、大切な妹ですわ。 その声が聞こえたのかと思えるタイミングで、薔薇水晶も、ニコッと微笑した。